犬の散歩をする女性に負けた警察！札幌市の行方不明・伊藤華奈さんの事件

北海道札幌市厚別区厚別町上野幌の養護施設職員・伊藤華奈さん（25）が、5月4日午前0時40分ごろ、一緒に住んでいた婚約者の男性に、「散歩に出掛ける」と言って自宅のマンションを出て行き、同日午前1時ごろ、婚約者の携帯電話に「助けて、警察を呼んでほしい」と電話をかけた後、行方不明になってから25日が過ぎましたが、事件は最悪の結末を迎えてしまったようですね。


この事件に対するインターネットへの書き込みを見ると、とても悲しいことに、伊藤華奈さんに対して「自業自得」「自己責任」などと、非情な言葉を浴びせる人がいるようです。


婚約者に対しても、「女性を夜中に出すなんて」と非難する言葉が浴びせられ、さらに、婚約者の氏名まで公開されているようです。


夜中に飛び出して、転んで怪我でもして帰ってきたというのなら、「自業自得だ！」「自己責任だ！」という言葉を浴びせることもあるのかもしれません。


しかし、夜中に飛び出てしまったことに対して、この最悪の結末を迎えることなったことが、「自業自得」「自己責任」なのでしょうか。


明らかに責任の範囲を超えているでしょう？！


一戸建てならともかく、単身者用マンションで二人で住んでいて喧嘩になってしまったら、少しだけ一人になりたい、ちょっとだけ外出したいと思うことはあることだと思います。


また、婚約者も喧嘩中だったということもあって、伊藤華奈さんの外出を必死には止めなかったということも有り得ることだと思います。


この二人の行動が、どんなに悲惨な結果を招いても仕方ないくらい愚かな行動だとは全く思えません。


どれほど侮辱されても仕方がない行動、どれほど非難されても仕方がない行動だとは到底思えません。


世の中は異常なまでに、犯罪被害に遭われた方や社会的弱者、声を上げることが出来ない人間に対して厳しすぎると、つくづく感じます。。。



今回の事件では、伊藤華奈さんが映っているコンビニエンスストア・セイコーマート上野幌駅前店の防犯カメラを、北海道警察は未だに公開していません。


参考

札幌市行方不明事件！狂言説に便乗する北海道警察？迷宮入り・未解決は恥


なぜ公開しないのか不思議でたまりませんが、防犯カメラには、伊藤華奈さんが自分の住むマンションから700メートルの距離にある上野幌の「東部緑地」方向・伊藤華奈さんが悲惨な姿で見つけられた「東部緑地」方向に歩みを進めようとしている様子が映し出されていたそうです。


そして、最後に婚約者にかかってきた携帯電話の電波は、「東部緑地」付近で途切れていたそうです。


登山などに行った人が伊藤華奈さんを見つけたということではなく、普通に犬の散歩をしていた女性が見つけたのです。


北海道警察は今まで何をやっていたのでしょう。


それに、そもそも伊藤華奈さんの婚約者が、5月4日の午前1時3分頃に警察に通報した時、北海道警察はすぐに動いたのでしょうか？


夜中に、女性が「助けて。警察を呼んでほしい」と要請していることから、相当な緊急性があると判断すべきだと思いますが、その時点で、どのくらいの範囲を捜査したのでしょう。


はっきり言って、犬の散歩をしていた女性に負けるくらいですから、初動捜査をきちんとしたのかどうか怪しいものです。


伊藤華奈さんが、あまりに自宅から近い場所で見つかったことから、婚約者が警察へ通報した時に、すぐに周辺を捜していたら無事に見つかっていたかもしれない、少なくても最悪の事態は免れたのではないかと思えてきます。


これだけ惨い現実を、伊藤華奈さんのご両親に突き付けることになったことが、残念でなりません。